北斗の拳|パピレス電子書籍・パピレスのレンタル Renta

世紀末のハードボイルド 北斗の拳

 

北斗の拳は80年代の『週刊少年ジャンプ』の代表的作品です。
パピレスでも読むことができます。
主人公のケンシロウの言う「お前はもう死んでいる」というセリフは誰もが聞いたことがあるでしょう。
北斗の拳は格闘技漫画というイメージが強いかもしれませんが、その裏側に設定された世界観も魅力の一つになっています。

 

 

北斗の拳の世界は、199X年に設定されています

 

それは世紀末の世界であり、第三次世界大戦で核戦争が起こり、あとに残った世界は荒廃した大地である。
そこでは国家もなく、貨幣や経済もない。
ほとんどの食料や水は放射能に汚染されているため食べることができない。
残されたわずかな資源を奪い合う人類というテーマがあります。
もちろん国家が消滅しているのですから人間的な話し合いや分配の原理は存在しません。
あるのは体ひとつで暴力的に奪うのみ。
それに対抗するのは暴力でしかない。
つまり力において最強の者が勝つ。
そのバトルロワイヤルの世界が北斗の拳にはあるのです。

 

漫画作成の裏側

 

この物語は、絵柄は原哲夫が担当し、原作は武論尊が担当するという分業制であることも話題となりました。
現在では『週刊少年マガジン』などでは原作者と作画者が別々であることは珍しくありませんが、この当時、少年漫画の世界においては、世界観を作り出した作者がキャラクターも描き、背景も描くという方式が主流派でした。
それは、作品は作家のものという原理的な考え方があったためです。
しかし、漫画の作画作業ですら、週刊誌ペースでは大量のアシスタントを雇い、仕上げていなければ間に合いません。
ちなみに、大物作家となるとほとんどペンを入れることもない。
ある作家先生は本当かどうかわかりませんが、自ら描くのはキャラクターの目だけであるという話もあります。
そういった漫画の世界で原作と作画を分けることも普通にあっておかしくありません。
少年誌だけが聖域として守られていたのであって青年誌や劇画系の雑誌では普通にあったことなのです。

 

北斗の拳はそういったシリアスな世界観や作画の事情などを抱えた重厚的な作品です。
しかし戦闘場面のみがクローズアップされて、「アタタタタ」といった戦闘の際の擬音や、叫び声などが話題となりました。
ゲーム化された時はその演出はきちっと守られていました。
ボタン連打とともに「アタタタ」が生ずるのです。
もちろん、これも作品の魅力の一つです。
あらゆる意味で少年漫画に新境地を切り開いた作品こそ北斗の拳なのです。