バカボンド|パピレス電子書籍・パピレスのレンタル Renta

ストーリー性が高評価「バカボンド」

バカボンドは井上雄彦の作画による歴史名作漫画です。このシリーズもパピレスで読むことができます。原作を吉川英治による歴史小説の名作である「宮本武蔵」を迎えているので、ストーリー性もばつぐんです。

 

井上雄彦の代表作といえば何といってもスラムダンクでしょう。それまでマイナーなスポーツであったバスケットボールに焦点を当てて、チームプレイが奇跡を導き出す過程をつぶさに描き出しました。

 

そこに至るまでには、桜木花道と流川楓という同年代のライバル、反目しあうも、それでも最後は協力しあっていくという友情、仲間、チームワークの賛美が描かれていました。人間を描くことに長けた作家である井上雄彦が次に目を向けたものは、宮本武蔵という日本の伝統あるキャラクターでした。

 

宮本武蔵はヒーローとして描かれています。

 

邪道の手をよしとせず、巌流島では一対一の決闘を佐々木小次郎に挑み、天下分け目の関ヶ原の合戦では、小早川秀秋の寝返り、つまり裏切り行為に憤慨をする。そのような正義感のアツい男として描かれています。そんな宮本武蔵像を井上雄彦が独自の解釈で描き出したのがバカボンドです。

 

歴史を漫画で描く場合、時代考証を完璧にしなければなりませんが、何よりもキャラクターが立たなければ成立しません。その点で言えば、井上雄彦が描くキャラクターはすべてにおいてはまり役であると言えます。

 

何かに夢中である男たちというのは、いつの時代も輝かしいものであるのかもしれません。さらに、それが肉体を駆使するものであり、汗水を流して獲得するもの、涙を流して得るものがある。井上雄彦は人間を描くとともに、青春を描いているのです。それは若い人たちに特有のものではなく、いつであっても青春は出現することがある。そういった熱気が井上雄彦を読むことによって蘇ってくるのです。アツい時代を思い出すのではなく、いまだアツい人たちへ、再びアツくなる人たちへバカボンドはあります。

 

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スラムダンクののち井上雄彦は車いすでバスケットボールをする人間たちを描いた作品であるリアルを描きました。実態のそのままである、生々しいという意味を持つリアルという言葉をタイトルに宿す通り、漫画の世界はガチンコです。車いすは本気でぶつかり、そこには怪我もあり、対立もある。むき出しの暴力性を宿しています。

 

人間が持ちえる力、根本的な暴力性、それを抑えこむ優しさという、衝動の相克というべきものが井上雄彦の作品の魅力であるのかもしれません。きっちりと描かれた人間、をぞんぶんに味わって下さい。