宇宙兄弟|パピレス電子書籍・パピレスのレンタル Renta

宇宙兄弟

宇宙兄弟は、小山宙哉による宇宙とロケットと宇宙飛行士をめぐる漫画です。

 

名前に宇宙の「宙」が入っている通り、細かい設定が用意された漫画になっています。ハピレスRentaでも読むことができます。

 

宇宙兄弟は講談社の『週刊モーニング』で現在も連載中です。モーニングは青年誌ですので、少年誌のようなファンタジックな設定よりもリアリティが求められる場です。

 

その通りに宇宙兄弟も、あり得ない話ではなく、近い未来に実現するかもやしれない話として取り上げられています。舞台となるのは西暦2025年の世界です。幼い頃にUFOを目撃した兄弟が共に宇宙飛行士を目指そうと誓い合う。その後、弟は無事宇宙飛行士となるものの、兄はしがないサラリーマンに落ち着いている。そんなある日、兄のもとに宇宙飛行士の選抜の知らせが届く。弟が勝手に応募していたという、ありがちなパターンなれども、かつての夢を追いかけて審査に挑むというストーリーです。

 

無事、宇宙飛行士の候補生となった兄は弟とともに厳しい訓練に挑むことになる。月面に出来た宇宙ステーションの長期滞在者を選抜する目的があった。現在、月面に宇宙ステーションは出来ていません。2025年までにできる予定もありませんが、人類の火星有人到達は2030年代に実現すると言われています。

 

そういった、技術史的な考察をもとに行われているため、物語に現実性が帯びているのです。さらに、同じ宇宙飛行士の候補生として登場する日本人女性は、医学者であり、実の父親を難病で亡くしているため、その病気を克服する実験を目指しているといった動機も描かれている。2025年に、あらゆる難病が克服されているような時代はまだ訪れていないという、科学の万能感を削ぐような設定が用意されているのも魅力です。

 

何より皆が尊敬するアメリカ人の宇宙飛行士が事故で亡くなっている。そういった失敗と犠牲の上で宇宙開発は進められているということも強調されている。夢を追うだけではなく、その夢に伴う困難や、立ちはだかる現実といったものが用意されている。実際に稼働する組織もJAXAやNASAといった実際に存在するものが使われています。

 

あと10年足らずで宇宙兄弟の世界が実現しそうにありませんが、20年、30年経ったらわかりません。もしかしたら私たちが生きている間くらいには、その世界をかいま見ることができるかもしれない。そんな希望を持たせてくれるストーリーになっています。